バリントグループワーク 開催しました

2022年2月15日(火)にバリント・グループワーク(症例検討会:毎月第3火曜日開催/Zoomミーティングによるオンライン開催)を開催し、多くの方々がご参加くださいました。

 

バリント・グループワークは、患者中心医療を行うための「バリント方式の医療面接法」を習得し、「治療的自我」(therapeutic self)を高めるための教育方法です。医師、看護師、心理師、鍼灸師、柔道整復師、薬剤師、管理栄養士、医療事務職などの多職種の視点から治療に難渋するケースについて検討、考察します。

 

今回は、心理師から、不安症を抱えた患者さんの症例が提示されました。今回は患者さんを理解するうえでの、治療者側の自我状態と治療者―患者関係について検討しました。

心理師は患者さんに心理テストを実施しますが、時に、自分自身の心理テストを行い、教育分析を受ける必要があります。

 

今回は、エゴグラムを用いて、心理師自身、上司(医師)、同僚(コメディカルスタッフ、事務職員)ら9名に心理師がどのように見えているかを客体化し検討しました。すると、相手によって観られ方が全く違うことや、症例対応時に余裕が無かったことが見いだされました。さらに、心理師自身が成育歴の中で培った自我状態と、患者さんの自我状態とでは、相違があることが分かりました。どうすれば、より良い治療に繋がっていったのか考察を深めました。

 

自我状態は生得的なものもありますが、環境や状況によって刻々変わります。

それを自身のSeer(俯瞰して観る眼、池見)によって、セルフコントロールすることが重要です。

私たちは絶えず、自己を客観視し、謙虚に学び、治療的自我を高めていく努力をしていかなくてはいけません。そのことを改めて、皆で共有しました。

 

◆次回開催のご案内  皆さまのご参加をお待ちしております!

日時:2022年3月15日(火)18:30-20:00

形式:オンライン開催(Zoomミーティング)

 

参加者募集中(要事前申込み制)

詳細につきましてはこちらをクリックしてください。