日本実存療法学会(日本心理医療諸学会連合;UPM)より

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する声明

まず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、亡くなられた患者さんとそのご家族の皆様に心よりお悔やみを申し上げます。また、昼夜を問わず、懸命にCOVID-19の治療・ケアに奮闘されている全国の医療関係者の皆様に感謝申し上げます。

我が国のCOVID-19の累計感染者数は1万5千人を超え、500人以上の方が亡くなられるなど、終息が見えない状況が続いています。また、COVID-19の拡大により、世界規模の社会的活動が制限され、各国の国民の日常生活に大きな影響を与えています。我が国でも緊急事態宣言が5月末まで延長されるなど、この影響は長期化することが予想され、COVID-19関連のストレスはこれまでに類を見ないほど大きなものになっています。

そこで、日本心理医療諸学会連合(UPMは、「国民の抱える様々なストレスに対して、UPM加盟学会が連携して対応を検討していくことが必要である」という認識を共有し、COVID-19関連のストレスにさらされた方々を支援して参ります。

 

 日本実存療法学会では、医療や福祉職、教育職などに携わる会員が各分野で支援を行なっています。当学会に登録している国際実存療法士RILRegistered International Logotherapist)が身体・心理・社会・実存的な問題や資源を、相談者の方と一緒に見いだしていくロゴセラピー(実存療法)を中心にしたカウンセリングも全国各地で行っています。ご希望の方は、当法人までご連絡ください。

 

 また、当法人では、学術大会患者大学バリントグループワーク資格講習会臨床研修制度などを行なっています。新型コロナヴィールスの感染状況を鑑みて、オンラインでの活動に切り替えながら継続しています。

 

 先の見えない不安や閉塞感が覆う今をどう乗り切るか、そしてpostコロナ時代を生きるために必要なことは何か、一緒に考えてまいりましょう。

 

公益財団法人 国際全人医療研究所 

   代表理事 永田貴志子